出力電圧可変のDC電源は様々な実験を行う上で欠かせないものだが、過去の記事で紹介したような 「シリーズレギュレータ方式」 は出力電圧を下げるほど熱損失が大きくなるという非常に皮肉な特徴があり、省エネや合理性といった観点からは決して積極的には使えない。
その点では、変換効率が高く熱損失が少ない 「スイッチング方式」 で可変電源が構成できれば理想的だが、果たしてコスト的にはどうか。幸い出力電圧固定のスイッチングACアダプタは普及に伴い値もこなれてきたので、これをうまく利用できないものか。
そんなことを考えていたら、最近別目的で購入した 「トランジスタ技術 2008年10月号」 の付録でスイッチング方式の DC-DCコンバータ基板 がついていたことを思い出した。この基板そのままでは出力電圧固定(5V)だが、コンデンサと可変抵抗の追加でこれを可変にすることができる。そこでACアダプタと組み合わせて出力電圧可変電源を製作してみた。

寸法は最大部測定で W110×B65×H70 とかなりコンパクトに収まった。そもそも基板が小さいのだが、高効率でほとんど熱を発生しないためポリプロピレン製のミニタッパーをケースに採用できることが大きい。折角のスケルトンなので内部に青色LEDをつけた。

入力側にはDC16V・MAX1A出力のACアダプタをプラグ&ジャックで接続。黒頭のボリュームつまみを回すことで出力電圧は1~16V弱まで連続可変。DC-DCコンバータ基板の仕様で最終出力はMAX700mA(5V時)に制限されるが実験用として十分活用できる。

12V・300mA出力時のオシロ波形。このリプルをどう捉えるかは用途にも依るだろう。今後もいろいろと条件を変えて計測してみたい。
その点では、変換効率が高く熱損失が少ない 「スイッチング方式」 で可変電源が構成できれば理想的だが、果たしてコスト的にはどうか。幸い出力電圧固定のスイッチングACアダプタは普及に伴い値もこなれてきたので、これをうまく利用できないものか。
そんなことを考えていたら、最近別目的で購入した 「トランジスタ技術 2008年10月号」 の付録でスイッチング方式の DC-DCコンバータ基板 がついていたことを思い出した。この基板そのままでは出力電圧固定(5V)だが、コンデンサと可変抵抗の追加でこれを可変にすることができる。そこでACアダプタと組み合わせて出力電圧可変電源を製作してみた。

寸法は最大部測定で W110×B65×H70 とかなりコンパクトに収まった。そもそも基板が小さいのだが、高効率でほとんど熱を発生しないためポリプロピレン製のミニタッパーをケースに採用できることが大きい。折角のスケルトンなので内部に青色LEDをつけた。

入力側にはDC16V・MAX1A出力のACアダプタをプラグ&ジャックで接続。黒頭のボリュームつまみを回すことで出力電圧は1~16V弱まで連続可変。DC-DCコンバータ基板の仕様で最終出力はMAX700mA(5V時)に制限されるが実験用として十分活用できる。

2009-01-18 23:21 電源
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